タイトル通り。
Baden-Württemberg州では週末の22時以降は、ビールを買うことができない。
そもそも、大半のスーパーが20時〜22時の間に閉まるから、買おうと思っても買えないんだけど、REWEというスーパーだけ24時まで開いている。あと、ガソリンスタンドも遅くまで開いている。
土曜日の夜は、次の日休みということもあり、中心部ではクラブへ行く前の景気付けにスーパーでお酒を買って、広場で騒いでいる(というか雑談している)人が少なくない。だから、21時30分ぐらいになると、スーパーには酒を買おうとする人たちで行列になる。
以前、急にお酒が呑みたくなって、REWEにおつまみとビールを買いにいった。すると、「売れるのは22時までだから」といってかごに入っていたビールを取り上げられてしまったという悲しい思い出がある。それが先週の出来事だった。
今週、同じくお酒が呑みたくなり、時計を見ると21時30分だったから、猛ダッシュでスーパーに行った。着いたのが46分、ビールをささっと選び、列に並んだ。幸いにもぎりぎりに買えた。
ただし、自分の目の前で悲劇が起きた。
ドイツ人は缶よりも瓶を好む。自分より前に会計していた人が、6本入りの瓶ビール(300mlぐらい)を買っていた。会計が終わってさぁ行こうという段になった時、彼はつかみ損ねたのか、その6本入りパックを床に落として割ってしまった。
今から並び直しても行列ができているから絶対に22時には間に合わない、しかも日曜日はどのスーパーも閉まっている、友達に招かれたパーティの土産としてもっていくのかもしれない、なんだかんだ結構な値段(5€ぐらい)、彼にとってビールは週末の楽しみの1つだったのかもしれない、みたいな妄想が一瞬にして頭に浮かんできて、本当にいたたまれない気持ちになった。
大勢の目の前で落としてしまったことも、人前で転んだ時のような気まずさがあったし。
ひたすら彼に5€を渡したい気持ちになった。
22時以降ビール販売禁止なのは、治安上の問題なんだろうけど、せめて23時まで購入可能になってほしいなと強く思った出来事だった。
あと、割れるリスクは缶よりも瓶の方が高いのに、なんでドイツ人には瓶の方が人気が高いんだろうか。今後はその辺りのことも調べていきたい。
2014/03/23
2014/03/20
交換留学の実態。少人数でも仲の良い友達を作れ。
春が来たのは嬉しい。寒くないから自転車通学やジョギングがすごい楽だから。
一方で、毎年花粉症になって、鼻のむずむずと戦わなければならないからそれだけが悩み。スウェーデンやカナダに行ったときは花粉症にかからなかったから、ドイツでもならないだろうと高をくくっていたら見事にかかった。もしもボックスがあればいの一番に花粉症をこの世から消す。
日本と同様、花粉症があるドイツで生活をしているわけだが、今までの留学生活を振り返っての気づきを書こうと思う。
交換留学の主な目的はおおむね次の2つに分類されると思う。
1留学先の大学に学びたい科目がある(自分の大学にはない科目)
2留学先の国の文化・言語を学びたい(海外の文化・言語に興味がある)
今回のエントリーでは、2についての実態を書こうと思う。
実は、4年前の2010年9月から僕はスウェーデンで交換留学をした。行く前は、スウェーデンの人たちと授業をし、スウェーデンの生活を存分に味わうものだと考えていた。けれども、実際に交換留学が始まると想像とは全く違うものになった。というのも、日本人留学生と同じように、世界各国から留学生が集まっていたからだ。
確かに、授業には他国からの留学生だけでなくスウェーデン人たちもいたが、グループワーク以外、つまり授業の外で遊ぶのはもっぱらスウェーデン人以外だった。
これはちょっと考えれば分かるんだけど、スウェーデン人には既に友達がいる。第二外国語(英語)を使わなくても意思疎通ができるし、お互いによく知っている親しい友達と一緒にいたいと思うのはごく自然なことだと思う。海外から来た留学生は半年か1年ほどで遠く離れた場所に行ってしまうから親しくなっても簡単に会えなくなることが分かっているし。そういうわけで、留学生は留学生同士でかたまることが多い。
僕も交換留学で仲良くなったのは、フランス人とドイツ人、そしてスペイン人だった。
だから、現地の言葉を学ぶとは言っても、実際にスウェーデン語を話す相手は、同じように交換留学をしている他国からの学生が大半だと思う。確かに、街の雰囲気や食べ物は違うから目に見える形で海外の文化を感じることはできる。でも、例えば国民性のような、目に見えない文化を感じることは現地の人と関わらない限り、難しい。結局、現地の人の輪に入り込めなければ、交換留学とは、単に場所を移しただけに過ぎない。
じゃぁ、どうやって現地の人と交わるのか。
方法は2つある。
1つは、日本に興味のある現地人を見つけることである。
日本のことを知りたい、日本人とつながりをもちたいと思っている人は少なからずいる。中には日本への留学が決まっている人もいて、留学前に日本語の勉強をしたい人もいる。そういう人たちは、日本人への理解もあるし、お互いに言語を教え合える(Language Exchange)。1対1で会えば、会話についていけなくなることもないし、分からないところは何度でも聞き返せる。
もちろん、日本人の中にはできるだけ日本語を使いたくない人もいると思う。そんな時は、日本には興味あるけど、まだ日本語を習い始めたばかりの人を探せばいい。そうすれば言語を教え合うといっても現地の言葉、もしくは英語で会話することが圧倒的に多いから。
2つ目は、クラブ活動に参加するか団体に所属することである。
なぜ、クラブ活動に参加するのがいいかというと、共通言語があるからである。
現在、交換留学ではないが、ドイツで学生生活を送っている。英語コースだから残念ながらドイツ語を話す機会は少ない。
だから、毎週火曜日にある柔道の稽古に行っている。説明は全てドイツ語、参加する人もほとんどがドイツ人。言葉は分からなくても、柔道というトピックに関連してるから、意味を推測しやすいし、同じ言葉が何度も繰り返されるから次第に分かってくる。
柔道という共通の興味(嗜好)があるから、親近感が湧きやすい。
以上まとめると、日本に興味ある学生をつかまえる、もしくは現地の団体に所属するのが現地の文化・言語を学ぶ上で有効である。
もう1つ、日本人が留学したときにぶつかる壁というか、悩む点を指摘したい。
それが、友達を作ることである。
自分の体験談。
スウェーデンで交換留学をした当初、僕は焦っていた。周りの日本人は、いろんな留学生と関わっていてFacebookで友達になったり、一緒に遊んでる写真をアップしてたりするのに、自分はなかなかできなかったからだ。
だから、自分もいろんなイベントに参加し、ちょっと話した人に友達申請をしては友達が増えた気になっていた。
イベントでは写真をたくさん撮ってFacebookにアップするから、端から見たら友達が多いように見えた。
でも、それって後から考えるとこの上なくむなしいんだよなぁ。
Facebookの友達の数は増えるけど、後日写真を見返しても誰が誰だか分からないし、向こうから見たら自分なんて大勢の中の一人。その場限りだけで、その後は連絡をとらないことなんてざらにあった。
これって友達なんだろうか、って何度も思った。
自分が欲しいのは、Facebookの数字と他の日本人留学生に対する見栄なんじゃないかと自問した。
考えた結果、数は少なくてもずっと続く友達を作りたいと思った。
だから、イベントに参加したら、その後に定期的に会うようにした。相手の国のことが知りたいとかなんとか、適当な理由をつけて。
イベントがあれば誘って、時には自分でイベントを作って、仲の良い人と頻繁に会う機会をたくさん作った。
留学から三年経った今、未だに連絡をとっている人がいる。
今、自分は自分のやったことに満足しているし、これからも同じようなスタンスでいきたいと思っている。
確かに、最初は1人で飛び込むのは怖かった。
英語がそこまで上手じゃなかったし、相手を楽しませる自信もなかった。
同じような不安を抱えている人も多いと思う。
じゃあどうすればいいか。
そんな時は4人で会うことをお勧めする。
日本人2人、他国の人2人。これなら一人で挑んでいく緊張感とか恐怖を緩和できるし、話題とかも誰かが振ってくれる。慣れてきてから2人でいけばいいと思う。
大事なのは、数じゃなくて密度。
これから留学をしようとする人は、ぜひとも密度を大切にしてもらいたい。
一方で、毎年花粉症になって、鼻のむずむずと戦わなければならないからそれだけが悩み。スウェーデンやカナダに行ったときは花粉症にかからなかったから、ドイツでもならないだろうと高をくくっていたら見事にかかった。もしもボックスがあればいの一番に花粉症をこの世から消す。
日本と同様、花粉症があるドイツで生活をしているわけだが、今までの留学生活を振り返っての気づきを書こうと思う。
交換留学の主な目的はおおむね次の2つに分類されると思う。
1留学先の大学に学びたい科目がある(自分の大学にはない科目)
2留学先の国の文化・言語を学びたい(海外の文化・言語に興味がある)
今回のエントリーでは、2についての実態を書こうと思う。
実は、4年前の2010年9月から僕はスウェーデンで交換留学をした。行く前は、スウェーデンの人たちと授業をし、スウェーデンの生活を存分に味わうものだと考えていた。けれども、実際に交換留学が始まると想像とは全く違うものになった。というのも、日本人留学生と同じように、世界各国から留学生が集まっていたからだ。
確かに、授業には他国からの留学生だけでなくスウェーデン人たちもいたが、グループワーク以外、つまり授業の外で遊ぶのはもっぱらスウェーデン人以外だった。
これはちょっと考えれば分かるんだけど、スウェーデン人には既に友達がいる。第二外国語(英語)を使わなくても意思疎通ができるし、お互いによく知っている親しい友達と一緒にいたいと思うのはごく自然なことだと思う。海外から来た留学生は半年か1年ほどで遠く離れた場所に行ってしまうから親しくなっても簡単に会えなくなることが分かっているし。そういうわけで、留学生は留学生同士でかたまることが多い。
僕も交換留学で仲良くなったのは、フランス人とドイツ人、そしてスペイン人だった。
だから、現地の言葉を学ぶとは言っても、実際にスウェーデン語を話す相手は、同じように交換留学をしている他国からの学生が大半だと思う。確かに、街の雰囲気や食べ物は違うから目に見える形で海外の文化を感じることはできる。でも、例えば国民性のような、目に見えない文化を感じることは現地の人と関わらない限り、難しい。結局、現地の人の輪に入り込めなければ、交換留学とは、単に場所を移しただけに過ぎない。
じゃぁ、どうやって現地の人と交わるのか。
方法は2つある。
1つは、日本に興味のある現地人を見つけることである。
日本のことを知りたい、日本人とつながりをもちたいと思っている人は少なからずいる。中には日本への留学が決まっている人もいて、留学前に日本語の勉強をしたい人もいる。そういう人たちは、日本人への理解もあるし、お互いに言語を教え合える(Language Exchange)。1対1で会えば、会話についていけなくなることもないし、分からないところは何度でも聞き返せる。
もちろん、日本人の中にはできるだけ日本語を使いたくない人もいると思う。そんな時は、日本には興味あるけど、まだ日本語を習い始めたばかりの人を探せばいい。そうすれば言語を教え合うといっても現地の言葉、もしくは英語で会話することが圧倒的に多いから。
2つ目は、クラブ活動に参加するか団体に所属することである。
なぜ、クラブ活動に参加するのがいいかというと、共通言語があるからである。
現在、交換留学ではないが、ドイツで学生生活を送っている。英語コースだから残念ながらドイツ語を話す機会は少ない。
だから、毎週火曜日にある柔道の稽古に行っている。説明は全てドイツ語、参加する人もほとんどがドイツ人。言葉は分からなくても、柔道というトピックに関連してるから、意味を推測しやすいし、同じ言葉が何度も繰り返されるから次第に分かってくる。
柔道という共通の興味(嗜好)があるから、親近感が湧きやすい。
以上まとめると、日本に興味ある学生をつかまえる、もしくは現地の団体に所属するのが現地の文化・言語を学ぶ上で有効である。
もう1つ、日本人が留学したときにぶつかる壁というか、悩む点を指摘したい。
それが、友達を作ることである。
自分の体験談。
スウェーデンで交換留学をした当初、僕は焦っていた。周りの日本人は、いろんな留学生と関わっていてFacebookで友達になったり、一緒に遊んでる写真をアップしてたりするのに、自分はなかなかできなかったからだ。
だから、自分もいろんなイベントに参加し、ちょっと話した人に友達申請をしては友達が増えた気になっていた。
イベントでは写真をたくさん撮ってFacebookにアップするから、端から見たら友達が多いように見えた。
でも、それって後から考えるとこの上なくむなしいんだよなぁ。
Facebookの友達の数は増えるけど、後日写真を見返しても誰が誰だか分からないし、向こうから見たら自分なんて大勢の中の一人。その場限りだけで、その後は連絡をとらないことなんてざらにあった。
これって友達なんだろうか、って何度も思った。
自分が欲しいのは、Facebookの数字と他の日本人留学生に対する見栄なんじゃないかと自問した。
考えた結果、数は少なくてもずっと続く友達を作りたいと思った。
だから、イベントに参加したら、その後に定期的に会うようにした。相手の国のことが知りたいとかなんとか、適当な理由をつけて。
イベントがあれば誘って、時には自分でイベントを作って、仲の良い人と頻繁に会う機会をたくさん作った。
留学から三年経った今、未だに連絡をとっている人がいる。
今、自分は自分のやったことに満足しているし、これからも同じようなスタンスでいきたいと思っている。
確かに、最初は1人で飛び込むのは怖かった。
英語がそこまで上手じゃなかったし、相手を楽しませる自信もなかった。
同じような不安を抱えている人も多いと思う。
じゃあどうすればいいか。
そんな時は4人で会うことをお勧めする。
日本人2人、他国の人2人。これなら一人で挑んでいく緊張感とか恐怖を緩和できるし、話題とかも誰かが振ってくれる。慣れてきてから2人でいけばいいと思う。
大事なのは、数じゃなくて密度。
これから留学をしようとする人は、ぜひとも密度を大切にしてもらいたい。
2014/03/16
ウォルマートの失敗 in ドイツランド
今期、Global Marketingというコースを履修している。
テーマは、企業が、文化や国民性が異なる国に進出するときにどうするべきなのか、だ。
先日の授業で、ウォルマートがドイツに進出したときの失敗例を習った。
ドイツの小売はルールが厳しく、例えば小売事業者はペットボトルデポジット用の機械を設置しなければならないとか、週80時間以下の営業時間の義務づけだとか、日曜および祝日の営業禁止などがある。それ以外にも、ドイツ人の友人から聞いた話だと、休日祝日の時給は平日の2倍らしい。ただでさえ、日曜日になると街にはそんなに人がいないのに、人件費が余計にかかるともなれば、企業が休日開店するインセンティブは皆無だよなぁ。まぁ、順序関係は曖昧だけど。
このドイツの小売ルールとウォルマートの失敗にどれほどの相関関係があるかは分からない。なぜならケースと言ってもたった1枚の紙で、文化的差異による経営の難しさを示す例として挙げられただけのものだったから。いくつか書かれていた撤退の理由としては、ウォルマートのhire and fire人事がドイツでは許されていなかった、消費者は陳列されているアメリカのブランドをそれほど知らなかった、店舗デザインが時代遅れだった、ドイツ人はウォルマートのような郊外型ハイパーマーケット(大型店舗)よりも小さなお店の方が好き、などがあった。
最後の理由は正直納得がいかなかった。
ドイツ人の買い物の量はすごい。1リットル牛乳をダースで買うことや、1kgの砂糖を10袋ぐらいまとめて購入することはざらにあるからハイパーマーケットの方が多品種を大量に揃えやすいと思う。
店舗内で歩く距離が増えるのが嫌なのか、購入品数が増えて運ぶのが面倒だから嫌なのか、交通手段がないから無理なのか、日本人と同じように鮮度指向だから近くのスーパーで頻繁に買い物をするのか。
ドイツは、それぞれの街で交通網(バスやS-Bahn)が整備されていて、中心部での移動は苦じゃない。それが郊外にでると、乗り継ぎとかで不便になるから交通手段の可能性は結構高い。ただし、車の保有世帯割合が高いならこの仮説は崩れる。
ウォルマートの失敗例は、時間を作りながらちょくちょく調べてみたい。
ここで、上記の友人(男)が言っていた、面白い仮説を1つ紹介。
15歳の頃、彼はアメリカ留学中にウォルマートに買い物に行ったらしい。レジで対応してくれたのが男性だったのだが、にこにことした笑顔で、とても丁寧な接客だったとのこと。
ドイツのレジにいる人は基本無愛想、おつりの渡し方とかも雑。そんなドイツの背景を持っていたから、その友人は親切な接客をする男性社員の人を、自分に気があるゲイだと思ったらしい。笑
丁寧な接客が裏目に出ることもあるんだなぁと思った。
じゃぁ、同じく人当たりの良い接客をするスターバックスはなんで浸透しているの?と訊くと、店舗デザインが欧州によくマッチしているとのこと。
これこそが文化による難しさで、面白いところなんだろうなぁ。
最後に、文化で気になると言えばヨガパンツです。
スウェーデンにいたときの方がよく見たと思うんじゃけど、ドイツでも見かけるヨガパンツ、日本では見たことがない。ジムとかでは履かれているのかもしれないけど、街中では一切ない。ヨガパンツは、履くとピチッとなるからお尻の形が丸分かり、さらにはパンツの型まで浮いて見える。このヨガパンツの普及率と、Tバックの普及率は相関関係があると思うんじゃけど、実際どうなんだろうか。Tバック履くとパンツの形が分からなくなるからな。ドイツでの統計を調べようとしたけど、見つからなかった。
ちなみに、ドイツやスウェーデンではスーツ以外でのスカートをあまり見たことがない。その辺りに潜む考え方の違いも今後探っていきたいなぁ。
2014/03/05
小説は読みやすい単語帳。
だいぶ暖かくなり、日も長くなって、春の訪れを感じる今日この頃。
スーパーに行くと、イチゴが安く売られてる。ドイツにも季節を感じさせる食材があったんだなとちょっとびっくり。
前置きはこのぐらいで、本題へ。
小説は読みやすい単語帳。
大学生ぐらいまでは、小説は自分の感情を豊かにしてくれるものだと思ってた。登場人物に感情移入して、自分が普段経験しない出来事や、出会うことのない人と関わる、いわば疑似体験の道具だと思ってた。
もちろん、そういう風に考えて人もいると思うし、それを否定するつもりは毛頭ない。
僕は、伊坂幸太郎が好きなんだけど、小説を読んでいつも抱く感想が「ひねくれてる」。主人公は卑屈で、ちょっと冷めたような人に描かれることがよくあって、そんな主人公を悪気なくばっさり斬るひねくれた人物がいる。情景描写も素直じゃない感じ。ぼくはこのひねくれた世界観が楽しくて読んでいた。
ただ、やっぱり慣れてくると、作品が違っても世界観が似てるから既視感が強くなってくる。そうなると一捻りある描写が鼻についてくる。回りくどく感じてしまう。
この、回りくどさは違う作者の違う作品を読んでも同じように感じると思う。例えば、同じ食べるという動作でも、「まるでこれが最期の食べ物であるかのようにじっくりと噛みながら食べる」や「三日間何も食べていなかったかのようにむさぼり食べる」のように状況や場面によって修飾が変わる。この、動作への修飾が、食べるだけじゃなくほとんど全ての動作で肉付けがされているから、カタツムリみたいで物語が前に進まないなぁという感覚が強くなる。
最後のオチまでの無駄とも思えるような描写、要は蛇足だと感じられるから、小説は単なる言葉遊びじゃないかと思ってしまうようになった。
じゃ、なぜ小説を読んでいるのって話になるんだけど、それがタイトルにもあるように単語帳としての役割があるから。
レポートや、報告書、ブログ、SNS、発信する機会はたくさんある。そんな時に、ずっと同じ言い回しを繰り返したくない。くどくなるし、読み手からするとすごくつまらない。読んでいる人が苦痛を感ずることなく興味深く読む表現ができるように、小説を使って語彙を増やしている。辞書よりも言葉の使い方がよく分かるし風情のある言葉遣いも学ぶことができる。そして、楽しく読めることも大きい。
もう1つ、小説に関して思うのが、小説は感情を豊かにする道具というよりも、感情の教科書という捉え方の方がいいんじゃないかなということ。
百聞は一見に如かずと言われるように、どんなに花のめしべを教科書の写真で見ても、実物との違いはある。だって、写真はモデル化されたものだから。同じように、小説も人間感情のモデル化で、現実との相違はある。つまり、小説の役割は、何かの出来事に対する感動を深めてくれる(=感情を豊かにする)というよりかは、相手の感情を想定する能力を養うことに近いんじゃないだろうか。
なんて考察してみたけれど、小説を読む時は鼻水をたらしながらリラックスして読んでます。
2014/03/02
創造力とは、細かく分析する能力である。
2月末日まで、日本の食料廃棄に関する論文を書いていました。
文字数制限の難しさや、問題と原因との因果関係の強さの証明など、自分の甘さをほとほと感じた研究でした。と同時に学ぶこともありました。アウトプットの重要性を改めて感じることができ、やって良かったと思えました。
この経験を無駄にしないように自分の気づきを記しておこうと思います。
問題解決をするのは、分析力。分析力こそが、創造力へとつながる。
今回、僕が取り組んでいたのは、日本の食料廃棄の研究です。具体的にいうと、日本では流通過程のどの段階でどれほどの量の食品が捨てられているのか、を調べました。
出荷前や、食品製造業、卸売・小売、外食産業、世帯、様々な場面で食品が捨てられており、古い商習慣に縛り付けられていたり、規格ルールが厳しかったりと、廃棄される理由も多種多様でした。テーマを広く食料廃棄にしていたため、流通過程の各段階での事実と原因に触れましたが、文字数制限もあり、それぞれの原因分析は広く浅くなってしまいました。
しかし、広く浅くの分析では奥深くにある、本質的な原因にはたどり着きません。
今回の、食品製造業を例に取り上げます。食品製造業者は、商品の賞味期限の三分の一の期限までに小売に納品しなければなりません。三分の一ルールです。このルールは国際的に見て非常に厳格なものですが、背景には日本人の鮮度指向がありました。
そして、僕の分析はここで終わっています。
非常に浅いです。
鮮度指向と一口に言っても、もしかしたら主菜となる水産物のみに対して日本人は鮮度指向なのかもしれないし、過去に鮮度の悪い食品で集団食中毒があったためかもしれません。
本質的理由が違えば、解決策は全く異なるものになります。だからこそ、丹念に細かく原因を探らなければなりません。
甘い分析から考えだされた提案は、決して創造的などではなく、妄想的です。
原因を突き詰めて突き詰めて本質に至って初めて、具体的な行動に落とし込める解決策の提示が可能となります。そして、自分の提案に具体性を持たせるためには、小さなことから始めないといけません。
僕は今回、食料廃棄という大きなテーマが出発点でした。しかし、限られた時間と、限られた紙幅を考えると、1つに絞って挑んでいかないと詳しいところまで調べられないなぁとつくづく思いました。
食料廃棄に関する論文研究は一旦幕を閉じましたが、定期的にテーマを見つけて調べる癖をつけたいと思います。
最近気になっているのは、5円チョコやチロルチョコみたいな10円単位のお菓子が普及している理由です。まずは、19円菓子代表のうまい棒あたりから手をつけてみようかな。
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